スタッフ全員で綴る連載コラム
Vol.159
2018年10月01日
伊藤 克美 <看護師>
母子手帳
酷暑となった夏も過ぎ、秋風が心地よい季節となりました。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか・・・
先日、亡き母の遺品を整理しながらここ数年開けていない
サイドボードの引き出しを覗くと、27年間前にお世話になった母子手帳が出てきました。
久しぶりに中身を確認すると、当時の様々な記録が目に飛び込んできました。
主は、妊婦健診の記録ですが、血圧値・尿検査・妊婦自身の記録等、読み返すうちに
ジーンとくる物がありました。
子宮底や胸囲までが記録されており、自己管理の甘い?自分がそこにいました(笑)
そもそも母子手帳は、日本生まれで遡ること1948年、当時の厚生省の方々のアイデアで
作成されたようです。
母子手帳も、還暦です!
この60年間に、地球上でどのくらいのママ達の手元に、母子手帳が発行されたのかと思うと、気が遠くなる思いでした。
当クリニックだけでも開院から、9000冊以上の母子手帳を目にしている事になります。
10000冊になるのも、そう遠くはないかなと感じています。
大切なベビーちゃんとママの絆である記録が数字とメッセージとして残され、妊婦・出産・
乳幼児期のオールインワンとも言える母子手帳を、これからも眺められることを密かな
楽しみに、皆さんとお会いできる日をお待ちしています。