スタッフ全員で綴る連載コラム
Vol.110
2014年09月01日
私が中学生の頃、頻繁に親に言われていたことがあります。
「よく設問を読みなさい。」
テストの問題をよく見ずに、思い込みによる解答を記入することがあったからです。
思い込みによって間違った答えを導き出し、さらに見直しをしないまま提出していたことがありました。
この思い込む癖、現在まで引き繋がれています。
私はずっと「敏感肌」だと思い込んでいました。それは幼いころにアトピー性皮膚炎だと診断されたことにあります。しかし、昨年それは思い込みであることが発覚しました。
あるときから、化粧品が肌に沁みるようになりました。アトピー体質だからかな、と放っていました。エステティシャンのため、モデルでフェイシャルマッサージを受けることが多く、オーバートリートメントが重なったことも原因だろうと、自己診断し、病院へ行くことはありませんでした。すると肌の状態は悪化。病院で薬を処方してもらいました。アトピー用の薬だったため、やはり私はアトピーだと改めて感じていました。
病院の診断を信じ、約2年間薬を使用しましたが、改善されるばかりか一向に善くなりませんでした。それでも私は「敏感肌」だと思っていたので、化粧品も無添加のものを選び、ファンデーションもなるべく控えるようにしていました。
そんなある日、上司から違う病院を紹介してもらいました。いわゆるセカンドオピニオンというやつです。すると、診断結果はアトピーとは全く関係のないものでした。薬も効き、今では化粧品が沁みることがなくなりました。
このことがあり、私は他にも思い込んでいることがあると考え、自称「花粉症」だったのでアレルギー検査を受けることにしました。花粉の季節になると喉が痛くなり、目がかゆくなり、くしゃみ・鼻水といった症状が出ていたからです。
検査結果は花粉症ではありませんでした。しかし別のアレルギーに反応しており、花粉症の時期と重なっていたことが、「自分は花粉症だ」と思い込ませていたようです。
自分自身がアトピーだから、花粉症だからと思ってしまっていたことで、余計に具合が悪く感じたり、効かない薬なのに、服用することで安心していたり、病は気からだとつくづく思いました。
このように思い込みで、味わわなくても良い時間を過ごしてしまっていることを痛感しました。また、体に異変を感じたらすぐに診てもらうことが大事で、自己判断は危険だと感じました。ついつい自分は大丈夫なんて思いがちですが、これから年齢を重ねていくので、常に体と対話してメンテナンスをしていきたいと、このコラムを書いているうちに決意しました。
お子様のいる方は、お忙しいこともあり、子供や生活にばかり目が行きがちかもしれません。ぜひご自身のお身体にも気を配っていただき、残暑を乗り切っていただきたいと願っております。