スタッフコラム

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スタッフ全員で綴る連載コラム

Vol.95

2013年06月01日

芳賀 晶子 <助産師>
母になった私の新境地

母になり、新しい自分を発見することってありませんか?
私は2児の母です。子育ての過程で私がどっぷりハマっているもの・・・それは「キャラ弁&キャラケーキ作り」です。子どもを産む前は、TVでキャラ弁コーナーをやっていても「暇な主婦の道楽」としか思わず、自分は絶対やらないと思っていました。

そんな私も息子を1歳で保育園に預け仕事復帰。毎朝涙のお別れをし、風邪をひくたびに「ごめんね」とつぶやき、育児と仕事の狭間で葛藤の日々でした。

しばらくして、初めての遠足がありました。初のお弁当作りでしたが、1歳の子が食べ切れるのか?という量のお弁当を作りました。帰宅後、お弁当箱を開けてみると・・・完食!残さず食べてくれたことに心底感動しました。その時、「毎日頑張ってくれている息子に、もっとワクワクするようなお弁当を作ってあげたい!」と思い、2回目の遠足のお弁当は彼が当時大好きだったアンパンマンのキャラクターおにぎりを作りました。すると見事完食な上、連絡帳に“かわいいアンパンマンのお弁当、声を上げて喜んで食べていました”という先生のコメントがあったのです。その瞬間、私のキャラ弁スイッチはONになりました。遠足の1週間前から、COOKPADのサイトや子ども達それぞれが好きなキャラクター本をガン見し、作戦を立てます。遠足の日はお休みを頂き、3時に起床(笑)子ども達が起きる前に完成させ、記念撮影をします。写真はどこかにUPする訳でもなく、自己満足のためです。そして起きてきた夫にこっそり写真を見せ、半強制的に「すごいじゃん!」と言わせて優越感に浸ります。子どもにいろいろリクエストされても話には乗らず、完全シークレット。リュックに隠すようにお弁当を忍ばせ遠足に送り出します。お昼頃、「今頃お弁当たべてるかなぁ(^^♪)」なんてほくそ笑みながら気分よくお昼寝をします。お迎えに行くのがこんなに楽しみな日はありません。「お弁当どうだった?」と聞きたい気持ちをグッと抑え、息子が自発的に感想を述べるのを待ちます。息子の総評が始まったら最後、「あれどうだった?」「ママ上手だった?」と、気が済むまで息子に褒めてもらって恩着せがましい母を満喫します。そんなやりとりがたまらなく幸せなのです。

でも、欲張りな私はキャラ弁を目にした瞬間の子どもの歓喜の表情をこの目で見たくなりました。そこで思いついたのがキャラケーキ。バースデーケーキは毎年作っていましたが、それをキャラクターケーキにしたら子どもの喜ぶ姿を生で見られる!と考えたのです。スポンジケーキを焼き、設計図を元に各パーツに切り分けたり、いろんな色のクリームを作成して組み立てるのは実に楽しいです。ローソクの明かりだけで子どもの前にケーキを置いた瞬間、そしてローソクを消して電気の明かりでしっかりケーキの様子が見えた瞬間の反応は本当にたまりません。ケーキ作りで寝不足のママは、一気に元気になります。美術は2か3だった私。子どもにせがまれ絵を描いても「ん・・・何か違う。ママの絵は感動しない」と言われる有様です。でも、キャラ弁&キャラケーキを通して2Dはだめでも3Dは得意!ということがわかりました。

子育てをしていると、子どもの成長や能力を発見すると共に新たな自分の内面や特技を発見することって多いと思います。時には、自分の忍耐力のなさや大人げなさに凹むこともありますが、「あたし結構やるじゃん!」なんてことを発見できると嬉しくなります。親は死ぬまで親で、子育ては終わりなき旅だと思いますが、その旅路の中でたくさんの自分を見つけて成長し、子どもの手が離れた時にどんな自分になってるのかな、なんて想像しながら歩んでいけたら楽しいですね。
息子・娘に「もう恥ずかしいからキャラ弁やめて!」or「質より量でお願いします!」と言われるまで、私のキャラ弁&キャラケーキへの飽くなき挑戦は続くのであります(^_^)v

話は変わりますが、育休を終え復帰してから患者様に「ところで2人目はどんなお産だったんですか?」と聞かれることが時々あります。私の過去のコラムをお読み頂いたのだとありがたく思います。私の2回目のお産は・・・またまた“緊急”帝王切開でした!2回目も緊急手術という人は超稀です。でも今回は帝王切開で産むと決心していたし、流されずに自分で産むんだ!と思って臨んだので大満足のお産で、産後のブルーにもなりませんでした。気は持ち様!です。みなさんも、「してやったり!」と思えるようなお産を!そんなお産になるように、私も日々研鑽を積み全力でサポートいたします\(^o^)/

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