スタッフコラム

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スタッフ全員で綴る連載コラム

Vol.196

2021年11月01日

宮坂 智子 <助産師>
2021年11月1日現在 262枚

数日前まで半袖だったのに突然寒くなり、皆さん体調崩されてませんか?秋はどこに行っちゃったんだろうと思っている今日この頃です。

このコラムを見に来てくださっている皆さんは、おそらく今、育児真っ最中だったり、これから育児が始まる方だったりが多いのかな?と思いますが、私自身は、育児はそろそろ卒業にさしかかっている時期になります。

世界に突然現れた新型コロナウイルス。日本でも猛威を振るい始めた2020年3月。我が家の息子は高校受験を目前に控えていました。突然行けなくなった中学校。最後の想い出づくりもできず、友達にも会えず、ひたすら自宅にこもる日々。ひとりぼっちの受験勉強。あの時期の子供達は本当に精神的に大変だったと思います。親にできることなんて何もなかった。そして迎えた高校受験。親としては、全然学校にも行ってないし、そもそも中三の分野の学習内容終わってないし、ちゃんとできたのか大丈夫だったのかが心配だったのですが、無事試験を終えて帰ってきた彼は「あー久しぶりに友達に会えたわ-」と一言。彼が何より辛かったのは友達に会えなかったことだったんだなと気がついた日でした。

そして、高校にも無事に合格し、入学式もどうにか開催されました。

入学式は簡素に。校長先生の話等々はあったけどあまり覚えていませんが、唯一、担任の先生が話してくれた言葉が、当時の私の心にストンと落ちました。それは「高校生にもなると、親が子供にしてあげられることはそんなに多くないです。毎日のお弁当は大変とは思いますが、宜しくお願いします」でした。

本当に、その通りだなと思いました。

思春期を迎えた今、仲は良いし、話もするし、時には一緒にはしゃいだり遊んだりもしますが、自分のことは自分でできるし、送り迎えもしなくて良いし、勉強なんかもう私の方が分かんないレベルだし、部屋の扉は閉まっていることが多いし、学校から帰ってくるのも遅く、そもそも一緒に居る時間が圧倒的に減りました。

子育て四訓という、有名な言葉があります。
1 : 乳児はしっかり 肌を離すな
2 : 幼児は肌を離せ 手を離すな
3 : 少年は手を離せ 目を離すな
4 : 青年は目を離せ 心を離すな

小学校のお便りに載っていて、印象的で、何となく忘れられなかった言葉たちです。

今ちょうど青年期。私にできることはこれくらいだと思い、毎日×2お弁当を作っています。
やるからには楽しく!!そして、できるだけ朝は楽に!!寝ていたいから!!と、休日にお弁当用の冷凍の作り置きをまとめて作り、朝は詰めるだけ。でも、作るより詰めるのが一番苦手ということに気がつきました。そのお弁当の隙間が。隙間に何を詰めたらいいのか??に一番時間を使っている気がします。

そしてせっかく作ってるんだから記念に残そうと、毎日写真を撮り、アルバムにして卒業の日にまとめて息子に送ろうと思っています。それが、2021年11月1日現在262枚。取り忘れちゃった日もあるのですが、結構作ったなあ。まだ続くけど、大変だけど、でも楽しくて、もうあと1年ちょっとでこれも終わっちゃうんだなというさみしい気持ちの方が強いです。

子育ては大変なこともいっぱいありますが、必ず終わりは来ます。今大変な思いをされている皆さん。必ず笑って思い返せる日が来ます。今しかない目の前の育児、是非是非、楽しんで欲しいと思います。

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