クリニックの軒下で産まれたつばめの雛５羽が、先日無事に巣立ちました。
私が気付いたのは７月の下旬頃。巣を下から見上げると、まだ小さくて５つの雛の頭だけ並んでいるのが見えるくらいの大きさ。毛は生え揃っておらず、頭にホヨホヨとした毛がある程度。覗きに近くへ行くと、ちょこっと顔を出してこちらを見てくる。そして警戒した様に巣の中へ身を隠す。そんな様子をしばらく見ていると、親つばめが餌となる虫を運んでは雛の口へ持ってくる。雛たちは親つばめが見えると、ピーピーと大きな声で鳴き自分の顔半分以上ではないかというくらいの黄色い大きな口を開け待っている。餌をあげ終えると、親つばめはすぐにまた餌を捕りに飛び立っていく。雛を育てるために、炎天下を飛び回り餌を捕りに行く親つばめを見ていると、人間もつばめも同じなんだなと思った。子どものためなら必死で働き・育て・守り抜く精神。時々大きなトンボを捕まえて来た様で、雛たちにはどうやら大きすぎたらしく食べることが出来ずに、下に落ちている･･･というちょっとした失敗も同じ（笑）
８月に入りお盆前に見てみると、相変わらず５羽の雛の姿。しかし、その数日前に見た時よりも随分と大きく、毛も生え揃い羽も立派になって親つばめと見劣りしない姿に。そして、巣から飛び出して行くではないですか！！上手に空を飛び回り、少しすると巣に戻ってくる。自信満々な顔をして･･･数日見ない間に急成長していた。巣に５羽が戻ってくると、さすがに狭そうに並んでいて。飛べる様になっても親つばめが餌を運んでくると、まだ５羽が大きな口を開けて待っている姿は、まだ雛感が抜けていないなって微笑ましい。これから、餌の捕り方や危険からの身の守り方をたくさん覚えて、９月～１０月頃までには暖かい国へと渡って行くのだろうな。「危険な思いをさせたくない！寒い冬も暖かい部屋を作ってあげるから、越冬しよう！」･･･なんて、生ぬるい人間はこんな風に思ってしまうが、厳しい自然の中で生きているつばめたちは違うんでしょうね。
①無病息災で過ごせる　②子宝に恵まれる　③豊作になる　④商売繁盛になる
と、昔からつばめは幸せを運んでくれる・つばめの巣は幸運の象徴・縁起が良いといわれています。そんなつばめの成長と巣立ちを間近で見届けられたことも幸せだったな･･･と思う夏のひと時でした。クリニックに幸せを運んでくれたつばめ５子ちゃん一家が無事に目的地に到着できることを願っています。来年また逢えますように･･･☆
９月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きそうです。皆様、体調には気をつけてお過ごし下さい。